さて、ここからジャンルに関わらず、やっておいて欲しいことが、スケール練習です。 テンポは、全く最初は、メトロノームを鳴らさずとも、メトロノーム80ぐらいを目標に練習したら良いと思います。 ギターの上達は、反復練習。いわば「慣れ」なので、ゆっくりから出来るまでなんども弾くのが良いです。それが楽しめたら、もうギターに縁があったと思って良いでしょう。さて、好き嫌いに関係なくこれから書く練習をされたら、うまくなります。
初級からの脱出の第一歩ですね。 ここらからが、私も本領発揮できるところ、と言えると思います。
ちょっとだけ、ギターの仕組みを説明して、ごく一般的なスケール練習を ご紹介しておきましょう。
ギターは、ギタリストが考える以上に大変自由度の高い楽器です。
ほとんどの管楽器、そして歌は、2オクターブ少ししか音域を持ちません。
しかし、ギターは、4オクターブ弱の音域をもっています。
しかも、ギターは、一つのポジションで、2オクターブの音域をもっています。
だから、ギターは本来、一つのポジションで、
他の楽器ができることの大抵のことをやってのけることが出来るのです。

ですから、上記のどちらかのポジションで、どこに何の音があるのか?
ちゃんと分かっていれば、かなりの高度なことが行えるわけです。
こんなスケール練習を日頃やりましょう。

五線譜の下に書いてある番号は、左手の指の番号です。
このフレット辺りで、Cメジャースケールを弾いてみましょう。

ギターは、その運指をフレット上で平行移動すれば、カラオケのボタンのようにキーを半音づつ変えて全てのキーを弾く事ができます。 しかし、音楽理論では、キーを変える時、半音づつ上げるボタンが付いているわけでなく、♭が増えたりしてキーが変わります。(♯も同様)
Key=Cでは♭無し、Key=Fでは♭一つ。Key=B♭では2つ、とだんだん増えていきます。これを一つのポジションで見つけて練習して行くと、どこに何の音があるかが覚えられるという訳です。これをやっておくと後々便利です。 また、これらは、全音半下のから始まれば、マイナースケールになることも覚えておけば、さらに便利です。♭の増え方を説明の範囲内で書いておきました。 運指の練習としては、ここで紹介する運指6つで、ギターのフレットボード上の運指を網羅できるので、フィジカル的には、十分な基礎と言えます。



どんなジャンルのギタリストも、どんなレベルのギタリストも、 上記ようなの練習は、先生によってちょっと違ったやり方であっても、 一般的に教えるものだと私は思います。
これが出来たら、あるいは、こういうことと並行して、 自分の今好きなギタリストだったり、70年代のレッドツエッペリン、エリッククラプトン、ジミヘンドリックス、ジェフベックなど、歴史的に有名なロックギタリストの市販のコピー譜をゆっくり1、2曲弾けるようになってみる、と言うのは、一般的な流れです。 その中で、ブルース進行でセッションできるようになるのは、バンドのギタリストには、とても大事なので、これが出来るようになるのは一般常識と言えます。
ロックとかブルースは、本当は、決まり文句のようなフレーズを覚えて使えるようになるのは大事なのですが、そのための一般的な基礎練習だけご紹介しておきます。 マイナーペンタトニック(スケール)と言うものです。
ロックンロールやブルースで使う12小節のコード進行があります。
ここではKey=Aのブルースやロックンロールで使うコード進行を書いておきます。

Key=Aの このコード進行で、A マイナーペンタトニック(スケール)を使うのが、 基本になります。それはこう言う音で成り立っています。

私なら以下のポジションを最初に教えます。Tヴォーンウォーカー(エレクトリックブルースの始祖)チャックベリー(ロックンロールを発明した人)は、ほぼここだけで弾いていますから。

次に覚えるなら、このポジションです。この二つが代表的なポジションです。なんとなくAmというコードが重ね合わせて見えていればしめたものです。

さらに次の段階になるとスライドのポジションを覚えます。マイナーペンタトニックのスライドの流れは、一般的に2パターンあるのですが、ここでは一つだけ触れておきます。このような
スライドのパターンを多くのギタリストが多用するようになります。

最後までお読みいただいてありがとうございます。
スケール練習やペンタトニックのくだりは、チョーキングやスライド、ピッキングニュアンスや
音楽としてのイントネーションの使い方などによって、習熟度が判断されると思います。 さて、ギターは出来ることの幅が広いので、自分の本当にやりたいことは何か?
見つけていくことが大切です。 だから、一人で最初ボロンボロン、手に入れたギターを眺めては、初めて知るコードとかストロークをゆっくりから弾いてみたり、音色を味わいながら、好きな曲がちょっとづつ弾けるようになる時間を大事にして、今を楽しむ最初の時間はとても大事だと思います。 ゆっくり十分時間をかけていただきたいと思います。