去る11月7日に、亀岡Moon Studioでセッション大会を行いました。 教室の受講者から先着12名で開催。 コロナになってから、4回目になるセッション大会です。
ほぼ30年長きに渡って、年に1回ライブハウスを借りて、発表会を重ねて来ましたが、 三密が取りざたされるようになって、新しい発表の場を探さざるを得なくなりました。 幸い、近年のレコーディングなどの拠点、亀岡Moon Studioのご協力を得て、自然に囲まれたオープンエアなスペースを確保出来ました。 初回は、発表会の形式を取りましたが、徐々に変化し、現在は、ブルースやスタンダードジャズの自由なセッションを中心に開催する形に落ち着きつつあります。 僕は、音楽は、人間関係というか、社会の中でこそ育つと思います。 回を重ねるうち、セッション大会は、うちの教室の言わば「コミュニティー=デビュー」との思いを強くしています。今、僕の教室に通う人たちは、とても音楽が好きで、人としてちゃんとした方々が揃っていて、僕は大変、誇りに思っています。 僕は、立場や収入や年齢で、生徒さんを特別扱いはしたくありません。 音楽を好きな気持ちは、誰も変わらないと思いますから。 初心者は、初心者なりに、上級者は上級者なりに、僕も含めて一緒にセッションすることで何も僕がたくさんの指示をしなくとも、「岡本の対面レッスンを受けるだけ」以上のものを確実に、得ているようです。そして、コロナ前よりも一際みんな目に見えて上達が感じられるようになりました。 そういう訳で「次回はいつですか?今度は必ず参加します!」との声に押されて、数カ月に一度は、必ず開催をする事になりました。 亡くなった世界的なエンジニア、デヴイット=ベイカーの言葉を借りれば「あなたが信頼し、信頼してくれるメンバーとイントロの4小節を毎日、繰り返し朝から晩まで練習するんだ。そうしたらバンドができる。これがニューヨーク式だ」となります。 現実は、そうもいきませんが、年齢も職業も違う人が集まり、演奏に疲れたら、世間話をしたり、誰かのヴィンテージ機材や楽器を試奏したり、時には人生相談に乗ったりしているのを見ると、僕は、今までにない充実感を感じています。 特別に教科書の最後に書いてある一番難しいフレーズを超高速で、ずっと弾かなくとも、むしろ、お互いの音を聞きながら、お互いのスペースを分かち合うことが、大事ということを身をもって体験して、楽しんでくださっているようです。
何よりそれが嬉しい。ぼく以外のメンバーで集まって練習したり、飲んだり。そういうこともちらほら聞くにつけ、僕は、誇らしく嬉しく思います。
また、近々企画します。
ご参加の皆様、ありがとうございました!
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